ヴェルサイユ宮殿王室菜園 絵入りりんご展覧会

       Fruits en majeste  Au Potager du roi a Versailles

ヴェルサイユ宮殿 王室菜園

フランスにおけるマーキング果実の歴史

フランスでは16世紀に太陽の光によってマーキングした果実の生産を行っていた歴史があります。

この果実のマーキング技術は王族のためのものであり、桃、リンゴ、西洋なしなど高級果物として数世紀の間、フランス国王の王室に高く評価され、英国、プロシア、ロシア王室でも大切にされていました。

19世紀半ばには専制君主、ニコライ二世、ビスマルク、ビクトリア王女の肖像画と、国王の紋章の印をマーキングする事にも適用していたそうです。

絵入りりんご展覧会

ヴェルサイユ王室菜園 マーキングりんご展覧会

ヴェルサイユ宮殿の王室菜園はフランス王政時代、国王のために果実や野菜を栽培した菜園です。特に美食家であったルイ14世は、その食材を使った食卓の豊かさにより、権力誇示にも利用していました。現在50種の野菜、400種の果物が栽培され、毎年10月上旬に秋の実りを展示する祭りがこの王室菜園で開催されます。また、この菜園には国立庭園高等学校があり、当機関が庭園の管理と栽培、品種改良研究にあたり、昔ながらの果実の発掘栽培に力を入れています。リンゴに関しては毎年約15トンが生産収穫されているそうです。

絵入りりんご展示会

マーキングリンゴにおける当社とフランスとの交流活動から、王室菜園においても当社で生産、使用しているりんご袋・シールによるマーキングリンゴの復活試験が始まりました。

現在もこの王室菜園で収穫されるリンゴに、当社のりんご袋が使われています。

 

2003年、絵入りりんご展覧会が行われる計画が当社に伝えられ、2004年、正式にヴェルサイユ宮殿王室菜園責任者より、轄イ藤袋店に展覧会参加の依頼書が届けられました。

絵入りりんご展示会

当社より数多くのマーキングリンゴが出品されました。出品題材としてフランスにちなんだ、モナリザ・マリーアントワネット・ナポレオンの肖像画の他、浮世絵のマーキングリンゴも展示されました。

絵入りりんご展示会

このマーキングリンゴ展覧会では、日本、フランス、ドイツなど各国からも様々なマーキングリンゴが展示されました。

日本からは当社のマーキングリンゴと併せて、弘前市役所や弘前市内の小・中学生の作品も一堂に展示されました。

 

マーキングリンゴはヴェルサイユ市長をはじめ、ヴェルサイユ市民、世界各国の多くの観光客に高い評価を受けました。

300年以上の歴史ある菜園でこのような機会を頂いたことは、とても光栄なことではないでしょうか。

マーキングリンゴ

新聞掲載記事

ヴェルサイユ宮殿王室菜園
  絵入りりんご展覧会

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